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フィシャルリレーインタビュー

#2 シャトー役 西沙織&リャンハ役 野 紘
二人の前に現れた“過去の因縁”がドラマを加速させる

――第2話が放送されましたが、第1、2話と演じられての感触はいかがですか?

思った以上に、リャンハの感情の振れ幅が少ないなと感じました。リャンハにはクールで真剣な部分とおどけた振る舞いをする部分という、異なる二つの側面があるのですが、演じてみると急に切り替わるというよりも、細かく刻んで切り替えていくような感覚があったんです。

――より細かなニュアンスづけが必要になるということですか?

そうですね。最初、おどけるシーンをコミカルに演じてみたら、音響監督さんから「おどけた感じを少し抑えてください」と、ディレクションをいただいたんです。コミカルすぎるのも違うのかと、そのときに気づくことができて。今も、そのさじ加減を探っているような状態です。

西

けっして、お調子者というわけではないんですよね。

そうそう、お調子者ではなく飄々としているのがリャンハなんです。

西

でも、その飄々としているところも含めて、リャンハはすべてを計算して行動しているようにも見えたんです。この場面ならこういう対応をしておこう……という感じで。ある意味、リャンハ自身も何かを演じているところがあるのかなと感じました。

――では、大西さんはいかがですか?

西

シャトーも感情の起伏が少ない子なので、なるべくクールにクールにと思いながら演じています。ただ、静かなキャラクターを演じるときに、ちゃんと感情があるはずなのにクールだからといって感情を抑えようとすると、知らないうちにただセリフを読んでいるだけののっぺりしたお芝居になってしまうことがあるんです。 そうならないよう意識的に感情を乗せてみるのですが、そうすると今度は「ちょっと抑えてください」と、下野さんと同じディレクションをいただくことがあって。シャトーも案配を探るのが大変です。

無感情ではない、でも感情を込めすぎてもいけないという、本当にちょうどいいところを狙っていかないといけないから、お互い大変だよね。

西

二人で感情のつまみを調整しながら、一緒に演じているような状態です(笑)。

――第2話では新キャラクターのホーが登場しました。

“ヤバいヤツ”が来たね(笑)。

西

来ましたね(笑)。

シャトーからすれば、本当にいきなりだったもんね。普通だったらシャトーみたいに、いろいろと対処できないと思いますよ。

西

車を運転していて、いきなりバイクに銃撃されるなんて恐怖しかないです。しかも頑張って対処したのに、まさか崖から転落するなんて……。よく生きていたなと安心しました。

でも、ホーが登場したことで、作品全体に流れる感情に大きな起伏が出たなと感じました。

西

確かに、ホーはリャンハに落とし前をつけさせようとしている、目的が明確なキャラクターですからね。強い感情に突き動かされているからこそ、よりドラマチックになった印象があります。それから、ホーが登場して少しホッとしたんです。

――それはどうしてでしょうか?

西

とにかくこの作品のアフレコ現場は人が少ないんです。登場人物もけっして多いわけではなく、セリフも全体的に少なめなので、特に第1話は、私史上一番静かなアフレコだったかもなと感じたくらいでした。もちろん、皆さんがご覧になるときは音楽や効果音がついているので、静かすぎるということはないと思いますが、純粋に登場人物が一人増えたことで、作品も現場もさらに熱量が上がったような気がしました。

「ホッとする」という意味では、やっぱり社長とジムの存在は大きいですね。本当に同じ世界線の人かなと思うくらい、癒し成分が強くて。

西

二人ともかわいらしいんです。

ギャグっぽい描かれ方も多いしね。シャトーに振り回されていますが、めげずに頑張ってほしいです。

――第2話後半では、シャトーとリャンハがモーテルの一室で過ごすシーンもありました。

セリフとしてあったわけではないのですが、リャンハはシャトーに対して優しさや愛おしさをもって接しているんだなと感じました。彼の表情からも伝わってきましたし、その意味では、第1話よりもリャンハの感情がわかりやすく描かれていたと思います。

西

私はすごくテンション高く演じられました!

え、落ち着いたシーンだと思ったけど?(笑)

西

もちろん、シャトーとしてはクールに演じましたよ。でも、大西沙織としては「目の前にリャンハがいる~!」と、心の中で興奮していました(笑)。

――(笑)。ほかに気になったシーンはありますか?

西

第1話も含めて、全体的にシャトーとリャンハの距離が近くて、リャンハのささやきが意外と多いんです。ただ、男性キャラクターが女性に何かをささやくときって、どこか甘いニュアンスが含まれていることが多いですよね?

うんうん。

西

でも、リャンハにはその“甘さ”がないんです。それがリャンハの特徴なのかなと思いました。

確かに、 その“甘さ”のニュアンスは入れられなかった。入れてみようかなという思いはあるんです。でも、リャンハの場合はどうしても「違うな」と思ってしまって……。

西

もちろん、リャンハの気持ちがちょっと緩んだかなと感じるときはあるんです。でも、その緩み方のベクトルが恋人を相手にした緩み方ではなく、何か子どもを安心させるかのようなベクトルだったので、それがすごく素敵でした。

いやぁ、ありがたい限りです。

――では、『殺し愛』のタイトルにかけまして、お二人の「最近、愛してやまないもの」を教えていただけますか?

西

私は、飼っている猫ちゃんです。スコティッシュ・フォールドの男の子で、むぎまるといいます。もうかわいくて、かわいくて仕方ないですね。人によっては子猫の頃が一番かわいいと言う方もいらっしゃると思いますが、全然そんなことはなくて、毎日が一番かわいいんです。いつか皆さんにも見ていただきたい! ただ、私はSNSをまったくやっていないので、どこかで連載企画があったらよろしくお願いします!

まさかの営業!?(笑) そうですね……僕が最近、心から愛して止まないのは、健康な体と睡眠です。昨年は、とにかく体をいたわること、丈夫であることが大事だなと実感させられた1年でしたから。

西

――睡眠のゴールデンタイムは、午後10時から午前2時とよく言われますよね。そういうのを意識するんですか?

美容、ダイエット関係でよく言われるよね。でも、ゴールデンタイムに関係なく、単純に体を休ませることが大事だなと思うようになったんです。ちゃんと寝ないとダメだと肝に銘じています。

――ありがとうございます。では、第3話以降の見どころを聞かせてください。

まずは第2話に登場したホーとリャンハがどのように出会うのか。そして、過去にどのような因縁があったのか。明かされていく真相を楽しみにしていただきつつ、その因縁に巻き込まれたシャトーの行動にも期待していただけたら嬉しいです。もちろん、リャンハとシャトーの関係も少しずつ変化していくので、その変化も楽しみにしていてください。

西

シャトーとしては、ところどころに出てくるシャトーの子ども時代ですね。シャトーの過去はいったい何を意味しているのか、今のシャトーやリャンハの関係性に関わってくるのか。ぜひ注目してください。また今後、新しいキャラクターもどんどん登場しますので、どんな活躍を見せてくれるのか期待してお待ちください。よろしくお願いします!

#1 シャトー役 西沙織&リャンハ役 野 紘
殺伐、コメディ、ラブ……
複雑すぎるW主人公の関係性が面白い!

クールさの中に垣間見える、か弱さ……そのギャップが魅力!

――ついに、「殺し愛」の第1話が放送されました。まず、最初に作品に触れたときの感想から聞かせていただけますか?

西

オーディションきっかけで原作を読ませていただいたのですが、私に刺さりまくった作品でした! 刺さった部分はいろいろあるのですが、大きなところで言うと、いわゆる「ケンカップル」(ケンカばかりしているけれど、ちゃんと付き合っている)っぽいところ。それにシャトーとリャンハの関係性が近い印象だったんです。 「敵対している二人だけど、でも、この関係……どうなるんだろう!?」と、ドキドキしてしまって。 これは私がシャトーを演じるしかないと思って、気合いを入れてオーディションに挑みました。

第1話のアフレコが始まる前に、いきなり作品について熱弁されました。 僕、インタビュアーじゃないのに(笑)。

西

一気に作品が大好きになってしまって。 受かったのが嬉しかったんです。

――熱意が伝わってきます。下野さんはいかがでしょうか?

面白いなと思ったのが、キャラクターの関係値と物語そのもののミステリアスさですね。 リャンハもシャトーも振れ幅はありますが、どちらも基本的にはクール。 クールとクールというところで、凸凹した関係といってもどこまで振り切るのか、どういう関係値を築いていくのか、それを見守る面白さがありました。 また、それとは別にリャンハとシャトーの過去、そこに関わってくる人物と、みんな謎だらけなんです。 それを紐解く楽しさがありつつ、実はまだ原作の第3巻しか読んでないので……。

――そうだったんですね。

僕の場合は、オーディションの段階では基本的に原作は読まないんです。 落ちたときに悔しいので(笑)。 でも、ありがたいことにリャンハ役をいただいて、原作を買おうと思ったら、人気作なので行くところ行くところに全然なくて。

西

悲しい!

僕は電子書籍よりも紙派なので、どうしても書店で手に入れたいんですよね。 第2話のアフレコ時点で手に入ったのは、第3巻だけ('22年1月現在、アフレコはすべて終了)。 だから、中途半端に第3巻だけ読んでいます(笑)。

西

(笑)。

資料はいただいていますし、台本や映像もあるので問題はないんですが、アフレコ中になんとか原作を揃えたいです。

――お二人が感じたシャトーの魅力についても聞かせていただけますか?

西

ただ強いだけではなく、弱い部分もあるところです。 クールで腕も立つ賞金稼ぎですが、たまにピンチに陥ってリャンハに助けてもらうことがあるんです。 強がりつつも、知らず知らずのうちにリャンハを頼っている、そのギャップに魅力を感じます。

そうそう。この作品は殺伐としてる瞬間と、ちょっとコメディチックになる瞬間があって、コメディよりのシャトーがかわいいんです。 あと、ふいに感じられる「儚さ」もいいですよね。

西

わかります!

アフレコをしていて、どこか影を背負った少女という印象を受けたんです。 僕はあまりクールな女性キャラクターにハマることがないんですが、シャトーは儚さやかわいらしさをそっと見せてくれるからか、グッときてしまって。

西

あら~。

まさに大西が言っていた、ギャップ萌えというやつですね。 僕、ギャップ萌えに弱いんです。

西

嬉しい! でも、シャトーがギャップを見せてくれるのは、リャンハがいるからこそなんですよね。 リャンハに出会ったことでペースを乱され、素が出てしまうんです。 腕も立つし、大人ぶっているけれど、根は純粋なまま大人になってしまったような、そういう女性なのかなと思います。

――では、リャンハについてはいかがでしょうか?

リャンハのように表面上は飄々としつつも、実はクール……といったキャラクターって、あまり演じたことがなかったので、緊張しました。 実際にアフレコをしてみると、掴みどころがなくて改めて難しいキャラクターだなと思いました。

西

アフレコ現場でもおっしゃっていましたよね。

野 

現時点だとリャンハは基本的に感情を表に出さないですし、表に出した瞬間があっても、どういう思いで出しているのか、それは本当の感情なのか、確信が持てないんです。 クールなように見えて、シャトーの前ではおどけた雰囲気も出している。でも、すごく好きなのかというと、そうとも言い切れない。 彼の真意はどこにあるのか、ぜひ皆さんにも注目していただきたいですね。

西

私の、リャンハの「ヤバい、好き!ポイント」を語らせていただくと、ときどき番犬のような表情を見せるんです。 なんでしょう、シャトーを守る番犬のような顔をするときがあって……。

熱く語るね~(笑)。

西

いや、もうそれがすごくいいんですよ! 先ほど下野さんがおっしゃったみたいに、確かに普段は飄々としていて掴みどころがないんです。 でも、シャトーがピンチになると、鋭い目つきで、何かしらの感情が見えて。 私は、「リャンハ……」(口元を押さえながら)ってなるんです。

(笑)。

西

アニメはこの先どうなるのかわかりませんが、個人的にはリャンハの首輪を握っているのはシャトーなのではと思っています。

――実はシャトーがリードしている?

西

単純にリードしているというよりも、自覚はないけどリードしている感じになっていたらいいなという理想です。 自覚のなさ、というのがポイントです! ……ただのファンが語っているみたいですけど、大丈夫ですか?

大丈夫、大丈夫、作品愛が伝わってくるよ。

――実際にアフレコで掛け合いをされての感触はいかがでしたか?

西

シャトー役に決まったときに、どうしてもリャンハ役が気になったので、事務所に「リャンハ役はどなたがやられるんですか?」と聞いたんです。 「下野さん」と言われて「ウソだ~‼」、って思いました。

事務所の後輩じゃなかったら、怒ってますよ(笑)。

西

(笑)。でも、アフレコが始まったら、リャンハは下野さんだなと思うようになったんです。 下野さんの色も出つつ、リャンハにしっかり寄り添われていて説得力を感じました。

確かに、そういうことはありますよね。 シャトーも大西さんと全然違うじゃないですか?

西

結構、素の自分と真逆の役をやらせていただくことが多くて、シャトーも例に漏れず、私とは全然性格の違うキャラクターですね。

うん。大西は休憩時間、喋らないときがないよね?

西

ずっと喋ってますからね(笑)。

もちろん、大西ならシャトーを演じられるだろうなと思っていました。 でも、想像以上に新鮮なシャトーで驚いたんです。 先ほどもお話ししたとおり、シャトーはクールさの中にどこか少女の面影が感じられるので、リャンハよりずっと年下のイメージがあったんです。 大西さんはどう演じるのかなと思ったら、「クールな少女」とは別の、でもちょうどいい案配のシャトーで、そのお芝居が自然と入ってきました。

西

嬉しいです! アフレコを通して、お互いがお互いに納得していったのかもしれないですね。

――では、第1話を振り返られての好きなシーンや印象に残っているシーンなどを教えていただけますか?

リャンハとシャトーのやりとりはどれも印象的で、特にAパートの後半、公園のカフェのシーンはリャンハの見方がかなり変わりました。 オーディションのときは、今よりもクールな部分と飄々とした部分にもう少し色をつけていて、若干、振れ幅を大きくしていました。 でも、そのシーンを演じて、振れ幅は少ないほうがいいだろうと思ったんです。 たんにシャトーのことが好きというだけではない、何かほかの目的があるのかもしれない、と。

西

映像がほぼできあがっているのもお芝居のイメージがしやすいのでありがたいですよね。

そうなんです。表情もわかりやすくて、リャンハも何かを背負っていることが伝わってきました。 それこそ、公園のシーンでは大好きなシャトーと会話をしているのに、なぜか顔に陰がかかるんです。 シャトーに好意があるのは間違いなさそうだけど、その感情は一体なんなのか。 リャンハの抱えているものが画からも漂ってきて、演じやすさもありつつ、新たに探るべきことも増えたなと感じています。

西

私もまさにそのシーンが印象に残っています。 テーブルを蹴り上げたシャトーを押さえ込むリャンハが素敵で……ちょっと萌えました。 「殺し愛」の原作は、リャンハがシャトーを力づくで止めようとするけれど、傷つけないようにギリギリを攻めるという場面が結構あるので、この先の展開も楽しみです。